ロリージネ-L'ORIGINE- 人界(私たちの現実世界)、冥界と隣接するもう１つの世界『ロリージネ』。 神がいて、人がいて、魔族がいて、そのどれもが欠けても成り立たない魔法の世界。

◆神とは------------------------------------------------------------------------------------------- ロリージネの世界を成り立たせるためのエネルギーを生産する生産者。 光の神、闇の神など７種類が現存する。 神となる適性者も普通の人として生まれてくるが、その者の神としての適齢期になると、他の神々に適性者として感知される。 適正者は『世界の承認の儀』を受けて初めて神になる。『世界の承認』さえ受けなければ神としての能力が目覚めることはなく、普通の人として一生を終える。 神になれる適性者は必ず神魂（しんこん）という種類の魂を持つ。しかし輪廻の中で神魂保有者も神以外（普通の人や動物、魔族など）にも転生するので、神魂保有者＝神という図式は必ずしもなりたたない。 神に即位すると在位中は基本的には不老不死となる。 エネルギー生産の他、神殿と神殿周辺地域である神領（しんりょう）を配下に治める。 神官の他に自身の力を分割して神獣（しんじゅう）という生物を作り業務を補佐させる。 神になると元の自分の人格の他に神格（しんかく）という神としての本能が発現する。 神が肉体に大きなダメージを受けた時などに、神格が100％になると肉体から離れエネルギー体になることがあり、この状態を神格化（しんかくか）という。神格化すると翼が生えることから、翼は神の象徴とされている。 ◆人とは------------------------------------------------------------------------------------------- ロリージネの物質から魔力というエネルギーを生産する二次生産者。 ロリージネの『人』は人間と龍族（りゅうぞく）の総称。 魔力を保持し、人型と動物型の２種の姿を持つ種族の総称ともいえる。 ◇人間（哺乳綱・霊長目・ヒト上科・ヒト） ロリージネの人間は魔法が使え、人型以外に、獣化（じゅうか）というもう１つの形態が取れる種族。 獣化姿は各自に固有のもので、例えばアネラス・フランベルジェさんは蛇、ネイビーさんは猫、というふうに生まれつき決まっている。 獣化姿は普通遺伝しないが、親と同じ獣化姿が遺伝する人間の種族は『獣人族』と呼称される。 ◇主に登場する人間の種族 ・真人(しんじん) 最も多数派な人間で、獣化姿は遺伝せず、人型時は人界の人間と同じ姿。 ・肉食兎族（にくしょくとぞく） 代々獣化が肉食兎という動物に固定で、人型時は真人と同じ姿（若干犬歯が長い）。狩猟民族で、過去に食人をする部族が居たことから今もたまに偏見で見られることもある。 ・猫族（ねこぞく） 代々獣化が猫に固定で、人型時にも猫耳と猫尻尾が残る。魔法と戦闘に秀でた優秀な種族でもある。 ・有翼族（ゆうよくぞく） 獣化が未発達で獣化しても翼が生えるだけの種族。人型は真人同様。翼は魔力増幅器官であり、他種族より魔法制御に秀でる。しかし『人間＝獣化が出来る』が常識であることや、他種族より筋力が弱く骨が脆いこと、飛行能力への妬み、また翼は神の象徴であるため反感を持たれ、劣った種族として『羽蟻（はあり＝羽有り）』の蔑称で呼ばれることも少なくない。 ◇龍族（龍綱・人龍目・人龍科・龍族） 人間とは全く別系統だが、人型時は真人と同様、獣化は必ずドラゴンの姿となる種族。 太古には人間はおらず龍族がロリージネの覇権を握っていたと伝えられているが、現在は人間よりはるかに人口が少なく、希少な存在である。 魔力、戦闘力などほぼ全てにおいて人間より平均的に優秀。 龍族だけが契約龍（けいやくりゅう）という形で、神から力を分け与えられ神獣と同等の能力を発揮することが出来るが、龍族の伝統的に契約龍になることを志願する者は極めて稀である。 ◆魔族とは------------------------------------------------------------------------------------------- ロリージネにおいて魔力を消費しエネルギーを無に帰す分解者。 自分で魔力を生産出来ない従属魔力の生物で、人間など魔力の豊富な生物から魔力を奪うことが生きるために必須である。 魔族は魔物類の人型をとるものの総称で、吸血種、吸魂種、夢魔、淫魔などが知られている。 人を襲うために人に擬態する進化をしたためか、美男美女ばかりである。 魔力吸収時など、本来の能力を発揮する際は瞳が真紅の光りを宿す。 聖水や神力に触れると、一生治癒しない火傷を負うという弱点がある。 ロリージネでは人を襲う習性から害獣として駆除対象とされる地域が多い。 ◇主に登場する魔族の種類 ・吸血種（きゅうけつしゅ） 名前の通り獲物の血を啜ることで魔力を吸収する魔族で血を吸うための発達した二本の牙を持つ。ロリージネでは最強の捕食動物であるため、魔族も含めた他種族から恐れられている。人間の獣化とは違うメカニズムだが魔獣化(まじゅうか)という牙や爪を肥大させ戦闘能力を高めた形態に変化することが出来る。吸血種は危険度もさることながら、素材がとても有用な薬品などに加工できるため、人間や龍族のハンター達がこぞって狙うが、返り討ちにすることも多いようだ。 ・吸魂種（きゅうこんしゅ） 実際は魂そのものではなく、魂を現世に繋ぎとめるエネルギーを食らう生物だが、被食者が確実に死んでしまうことからこの名で呼ばれる。目視さえしていれば睫一本動かさずに対象となる生物を食らう（殺す）ことが出来るという恐ろしい能力を持つが、その際１個体から得られるエネルギー量が一定、つまり人間でも蝉でもチューリップでもなんでも同じ量なので、わざわざ人を襲うことはほとんどない平和的な種族である。 ・夢魔（むま） 精神エネルギーを糧にする種族で、強い感情や夢を食らう。精神エネルギーを食らう、といっても「食われた人はなんだかちょっと落ち着いちゃう」くらいで無害極まりない。むしろ負の感情をこぞって食らうので、夢魔の周囲は平和だとさえ言われ、益獣とみなす学者さえいる。周囲に人が居れば食べ放題という特性から、人に友好的な文化を持つ部族が多めである。 ・淫魔（いんま） 主に性交で粘膜を介して人の魔力を吸収する種族。どの淫魔もナチュラルにエロくて、すぐベロチュウしようとしてくる。とても省エネな種族で、本来ほとんど魔力吸収を必要としない。またどんなセックスでも楽しめるうえ、人に飼われても「タダメシが食えるやった」くらいに思ってしまう従順でおおらかな性質から、国によっては家畜化の研究もされている。家族だろうと隣人だろうと時や場所も関係なく性行為に及ぶ文化は、人はおろか他の魔族にも理解しがたいようだ。娼館にいる娼婦や男娼は半数以上が淫魔だという統計もある。

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